女川2日目

6月2日

今日は、多目的ホール横の仮設住宅集会所でのフラメンコライブ



朝ごはんを食べた後、お散歩しようと歩き出したら、宿の隣にポツンと小さなプレハブがありまして

何となく入ったら、お菓子にパンに・・色々売ってる酒屋さんでした



そこのおばちゃんお二人に「隣に泊まってらっしゃる?」と聞かれ
大阪からフラメンコするために来たことを自己紹介すると
あの日のことを話してくださいました

波が来ると聞いて、必死に山のほうへ逃げたこと
たまたま、その車にパンを乗せたままだったおかげで、しばらくみんなでパンを食べたこと
4階建てのアパートの3階を埋め尽くす高さの水が来て、4階に非難した方々の話
水産会社の大きな冷蔵庫が流れてきて、その中に入っていた冷凍海産物をみんなで分け合って食べたので
最初の頃はあわびなどの高級食材で、豪華なご飯だったこと

そして、逃げ切れずに流されていく近所の方を見送ってしまったこと


笑顔で淡々と話される内容に、心を摑まれながらも相槌をうつしかできませんでした



2時間近くも立ち話して、たくさんお話し聞いて
今晩のビールと、お土産のお酒を買ってお宿へ



集会所へ移動して、板を敷いて準備をして

さあ、本番

この日はあいにく、大きなイベントが隣の多目的ホールで開催されていて
(モモクロも来るような)「若い人たちみんなあっち行ってしまって~~」と明るく話す福祉センターの方
こちらはおじいちゃんにおばあちゃん

でも、準備した椅子いっぱいの方々の前で、フラメンコを観ていただくことが出来ました


仙台から来ていただいた「藤井かおるフラメンコ教室」の方々の踊りに、ギターソロ・カンテソロ
リクエストのあった「北国の春」をみんなで歌いながらの閉幕


お疲れ様会でお茶を飲んでいたら
参加してくださった50代の男性が、朝海で採ってきたなまこを差し入れしてくださいました
もうとにかく美味しくて、感激していたところ
男性がポツポツと語り始めました

自分は港のすぐそばで生まれ育って、海と共に生きてきた
くじら船に乗って、オーストラリア沖にも行っていた
地元に帰ってからは、一人の船で近海漁をしていたが、地震に遭った
流された人を助けるために船を出したが、もう性別もわからなくなった遺体をたくさん収容して港へ戻ったこと

しばらくは海に出ることも出来ず、酒に溺れ、死ぬことばかり考えていたと

でも、家族もあるので
周りの人の励ましもあって、今はゴミを収集する仕事で生きている「立派に生きてます!」と


昨日からの胸の痞えもあり、涙が止まりません



私はここに来て、何が出来るんだろう

その思いが、頭を・心を駆け巡ります



気を取り直し、バイレさんたちと共に、晩御飯を食べるところを探すも
イベントに出店のためにお休みの店や、団体での貸切だったりと苦労しつつ
結局、宿泊しているところのすぐそばの居酒屋さんを、少し早めに開けていただき、お食事


そこでも被災直後の町の写真を見せていただき、お話しを聞かせていただき

そして旬の海産物をてんこ盛り出していただき、宴会となりました



居酒屋のお父さんがおっしゃるには
「現実を見て、感じて、美味しいものを食べてくれたらそれでいいんだ」と



ありがとうございました


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

松林 由美

Author:松林 由美

最新記事
リンク
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR